外国為替取引の意思決定に世界の株式市場を利用する際に問題となるのは、どれがどれにつながるかを見極めることである。
それはまるで、"ニワトリと卵はどちらが先か?"とか "パパは誰だ?"といった古くからの疑問に答えるようなものだ。
株式市場が主導権を握っているのか?それとも外為市場が主導権を握っているのだろうか?
基本的なこと 理論 というのは、国内株式市場が上昇した場合である、 特定の国に対する信頼も高まり、外国人投資家からの資金流入につながる。
ということになりがちだ。 需要 その結果、国内通貨は他の外国通貨に対して上昇した。
裏を返せば、国内株式市場の業績が悪化すると、信頼が失墜し、投資家は投資資金を自国通貨に戻すことになる。
理論的には素晴らしいことだが、実際には...複雑だ。
例えば、米ドルとS&P500の歴史的関係は一貫していない。
下の図のように、この20年間、両者は一緒に動いたり、逆方向に動いたり、無関係だったりした。
しかし、だからといってその関係が無駄だというわけではない。 ただ、相関関係が働いているとき(マイナスであれプラスであれ)とそうでないときを知る必要がある。
日米の株価が通貨と逆方向に動いた例を挙げよう。
日米両国の経済指標が明るいものであれば、多くの場合、それぞれの通貨であるドルや円が下落する。
まず、ダウ工業株30種平均と日経平均の相関関係を見て、世界中の株式市場が相対的にどのようなパフォーマンスを示しているかを見てみよう。
今世紀に入ってから、ダウ工業株30種平均と日本の株価指数である日経平均は、バレンタインデーの恋人たちのように、同時に下落したり上昇したりしながら動いている。
また、時には一方の指数がリードし、先に上昇または下降してから、もう一方の指数がそれに続くこともある。
毎回そうなるわけではないが、世界の株式市場は概ね同じ方向に動くと言える。